EcoFlow WAVE 3は部屋・車中泊で冷える?私の口コミと排気ダクトDIY

エアコンを付けたいのに、部屋の事情で設置できない。そんな悩みを持つ人は、意外と多いのではないでしょうか。

私が仕事部屋として使っている6畳の部屋にも、アパートに最初からエアコン配管用の穴があります。しかし、その前に仕事用の棚を設置しているため、一般的なルームエアコンを取り付けられません。

そこで、工事をしなくても使えるポータブルエアコン「EcoFlow WAVE 3」を購入しました。

開始時の室温が36℃だった猛暑日に、WAVE 3を冷房MAX・16℃設定で運転したところ、約45分後には、吹出口から約2m離れた壁際の温度計が32℃になりました。

室温計では4℃低下し、室内の活動エリアでは場所によって最大約5℃下がりました。実際の体感としても、使う前よりはっきり涼しくなりました。

ただし、家庭用エアコンと同じように、部屋全体が一気に冷えるわけではありません。WAVE 3は部屋全体を穏やかに冷やしながら、吹出口の近くをしっかり冷やすスポット的な使い方に向いていると感じました。

この記事では、6畳の部屋で実際に使って分かった冷え方や消費電力、ポータブル電源での運転時間、排気ダクト用窓パネルのDIYについて、写真を交えて紹介します。

なお、今回は車内での冷房検証は行っていません。室内での実測結果をもとに、車中泊で使う場合に期待できることと注意点を考察します。

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目次

結論|WAVE 3は部屋全体を急冷するより、近くをしっかり冷やす製品

結論からいうと、WAVE 3は家庭用エアコンのように部屋全体を急速に冷やす製品ではありません。しかし、排気ダクトを正しく設置すれば、エアコンを取り付けられない6畳の部屋でも、使わない状態よりはっきり涼しくできました。

今回の実測結果は次のとおりです。

  • 部屋の広さ:6畳
  • 開始室温:36℃
  • 運転設定:冷房MAX・16℃
  • 運転時間:約45分
  • 約2m離れた壁際の温度:36℃から32℃へ低下
  • 室内の活動エリア:場所によって最大約5℃低下
  • 体感:部屋全体は穏やかに涼しく、吹出口の近くはかなり涼しい

家庭用エアコンを使用している約8畳の部屋にも入って比べました。家庭用エアコンの部屋は、コンビニに入った瞬間のように「はーっ」とする強い涼しさです。

一方、WAVE 3を全開で動かした6畳の部屋は、入った瞬間から冷気に包まれるほどではありませんが、暑さが和らいだ穏やかな涼しさでした。

右:約8畳・家庭用エアコン」「左:6畳・WAVE 3」]

同じ広さ、同じ設備の部屋を比較したものではありませんが、冷え方の違いは明確でした。WAVE 3の吹出口付近はかなり涼しく、仕事をする場所や休む場所へ冷風を向ければ、スポットクーラーとして十分に涼しさを感じられます。

冷房効果を得るうえで特に重要なのが、排気ダクトと窓の密閉です。WAVE 3の背面から出る熱を室外へ逃がし、窓の隙間から熱気が戻らないようにしなければ、せっかくの冷風を生かせません。

エアコン配管用の穴を使えない部屋、室外機を置きにくい部屋、工事が難しい賃貸などで、部屋全体の急冷ではなく、普段過ごす場所を涼しくしたい場合に検討できる製品です。詳しい「向く人・向かない人」は、実測結果や注意点を紹介したあとにまとめます。

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WAVE 3を36℃・6畳の部屋で実測

今回の検証条件

検証したのは、エアコンを設置できない北側の6畳の部屋です。強い直射日光は入りにくいものの、カーテンがなく、夏になると毎年熱がこもって、むわっとした暑さになります。

検証時は部屋のドアを閉め、窓には自作した窓パネルを取り付けました。WAVE 3の排気ダクトを窓の外へ出し、周囲の隙間から熱気が戻りにくい状態にしています。

検証条件は次のとおりです。

項目検証内容
部屋の広さ6畳
部屋の位置北側
開始室温36℃
電源家庭用AC電源
運転モード冷房MAX
設定温度16℃
運転時間約45分
ドア閉めた状態
DIY窓パネルで排気ダクト周辺を密閉
日差し強い直射日光は少ない
カーテンなし
温度計の位置WAVE 3の吹出口から約2m離れた壁際

約45分で壁際の温度は36℃から32℃へ

WAVE 3を冷房MAX・16℃設定で運転すると、吹出口から約2m離れた壁際の温度計は、約45分で36℃から32℃になりました。部屋の端に近い位置でも4℃下がったことになります。

同じとき、WAVE 3本体の温度表示は30.1℃でした。開始時の36℃と比べると約6℃低い表示ですが、本体付近と約2m離れた壁際では測定位置が異なります。そのため、「部屋全体が約6℃下がった」という意味ではありません。

測定位置によって差はあるものの、室内の活動エリアでは約5℃前後下がり、体感としてもはっきり涼しくなりました。「温度計の数字だけが下がった」という印象ではなく、部屋に入ったときのむわっとした暑さが和らぎ、使わない状態より明らかに快適でした。

部屋全体は穏やかに、吹出口の近くはかなり涼しい

WAVE 3の冷え方は、部屋のどこにいても同じではありません。吹出口から離れた壁際でも室温は下がりましたが、最も涼しく感じたのは、冷風が直接届く活動エリアです。

仕事をする場所や休む場所へ吹出口を向けると、近くではかなり涼しく感じられました。一方、6畳の部屋全体は、家庭用エアコンのように一気に冷気で満たされるのではなく、時間をかけて穏やかに暑さが和らぐ冷え方です。

この結果から、WAVE 3は6畳の部屋全体を急冷する用途よりも、人が過ごす範囲へ冷風を届けるスポットクーラーとして使う方が、冷房効果を実感しやすいと感じました。

家庭用エアコンとは冷え方が違った

同じ猛暑日に、家庭用エアコンを使用しているダイニングを含む約8畳の部屋と、WAVE 3を運転した6畳の部屋を行き来して、体感の違いも確認しました。

家庭用エアコンの部屋は、コンビニに入ったときのように、入った瞬間から「はーっ」とする強い涼しさがあります。それに対してWAVE 3の部屋は、入った瞬間に冷気へ包まれるほどではありませんが、暑さが和らいだ穏やかな涼しさでした。

ただし、WAVE 3の吹出口に近づくと冷風はかなり涼しく、スポット的な冷房力は十分に感じられます。部屋全体を強く冷やす家庭用エアコンと、普段過ごす場所を中心に冷やすWAVE 3では、同じ「涼しい」でも体感が異なりました。

右:約8畳・家庭用エアコン」「左:6畳・WAVE 3」]

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実際に使って分かったWAVE 3の口コミ

WAVE 3を実際に使ってみると、冷房性能だけでは分からない良さと注意点が見えてきました。

エアコンを取り付けられない部屋でも涼しくできる点は大きな魅力です。一方で、動作音や本体の重さなど、購入前に知っておきたい点もあります。

ここでは、私が室内で使って感じたことを、良かった点と気になった点に分けて紹介します。

良かった点①エアコンを設置できない部屋でも使える

WAVE 3を購入して最も良かったと感じたのは、家庭用エアコンを取り付けられない部屋でも冷房を使えるようになったことです。

私の仕事部屋にはエアコン配管用の穴がありますが、その前に仕事用の棚を設置しているため、ルームエアコンを取り付けられません。WAVE 3なら、排気ダクトを窓から外へ出す場所さえ作れば使用できます。

エアコン配管用の穴を使えない部屋、室外機を置けない部屋、工事が難しい賃貸などでも設置を検討できるのは大きなメリットです。

良かった点② 部屋全体は穏やかだが、吹出口の近くはかなり涼しい

36℃だった6畳の部屋で冷房MAX・16℃設定にすると、約45分で、約2m離れた壁際の温度計が32℃になりました。

家庭用エアコンのように部屋全体を一気に冷やすものではありませんが、むわっとした暑さは明らかに和らぎました。吹出口の近くでは冷風がしっかり当たり、かなり涼しく感じられます。

仕事をする場所や休む場所へ冷風を向けるスポット的な使い方なら、冷房効果を実感しやすい製品です。

良かった点③ アプリは簡単で使いやすい

EcoFlowアプリの操作は非常に簡単でした。冷房モードや設定温度をスマートフォンから変更できるため、本体のところまで移動する必要がありません。

現在の温度や運転状態も確認しやすく、初めてでも迷わず使えました。WAVE 3を少し離れた場所に置いて使う場合、手元で操作できるのは便利です。

良かった点④ 排水は2Lペットボトルで受けられた

WAVE 3を冷房運転すると結露水が発生するため、排水ホースの準備が必要です。

私はWAVE 3本体を少し高い位置へ置き、排水ホースの先を低い位置に置いた2Lペットボトルへ入れました。高低差を付けることで水が自然に流れ、排水作業は楽でした。

今回の使用条件では、2Lペットボトルで1日分の排水を受けられました。

ただし、排水量は室温、湿度、運転時間によって変わります。2Lで必ず1日持つとは限らないため、使用中は水位を確認し、あふれる前に処理する必要があります。

気になった点① 近くでMAX運転するとかなりうるさい

WAVE 3を冷房MAXで運転すると、すぐ近くではかなり大きな音がします。

作業内容によって感じ方は変わりますが、静かな環境で集中したい仕事では邪魔に感じる可能性があります。仕事中に使うなら、本体を少し離すか、MAX運転で室温を下げたあとに出力を落とす使い方がよさそうです。

寝室でMAX運転を続けるのは、私には厳しいと感じました。中程度の運転なら許容できる音だったため、就寝時は運転レベルを下げる必要があります。

気になった点② 約15.6kgあり、持ち運びは楽ではない

WAVE 3本体は重く、気軽に片手で移動できる製品ではありません。

前後に取っ手が付いているため、両手で持つと持ち上げやすい形ではあります。しかし、階段を上り下りしたり、車と部屋の間を何度も運んだりするのは負担になります。

体格や力によっては、一人で持ち運ぶのは厳しい場合があります。購入前に、本体を置く場所だけでなく、どのように運ぶかも考えておいた方がよいでしょう。

気になった点③ 定価約15万円は高いが、10万円前後のセールなら妥当

WAVE 3の通常価格は、執筆時点で149,930円(税込)です。約15万円という定価で購入するには高いと感じます。

一方、執筆時点のセール価格は104,951円(税込)でした。家庭用エアコンを設置できない部屋でも使え、部屋だけでなく車中泊や停電時などへ持ち出せることを考えると、10万円前後まで下がるセールなら妥当な価格だと思います。

単純な冷房能力と価格だけを比べると、家庭用エアコンや一般的なスポットクーラーが有利な場合があります。それでも、工事をせず、電源と排気場所を確保すればさまざまな場所で使える点は、WAVE 3ならではの大きな価値です。

価格だけで決めるのではなく、エアコンを設置できない場所で使えることや、ポータブル電源で動かせることに価値を感じるかで判断する製品だと思います。

私の口コミまとめ

WAVE 3は、家庭用エアコンと同じ冷え方を求めると期待外れになる可能性があります。しかし、排気ダクトを適切に設置し、冷風を普段過ごす場所へ向ければ、エアコンを取り付けられない部屋でもはっきり涼しさを感じられました。

MAX運転時の音、本体の重さ、排気と排水の準備は必要です。それでも、工事をせずにさまざまな場所へ冷房を持ち込める点は大きな魅力です。

私の評価を一言でまとめると、「定価約15万円では高く感じるが、10万円前後のセールなら、設置自由度を考えて購入を検討できる製品」です。

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WAVE 3は車中泊でも冷える?

EcoFlow WAVE 3を検討している人の中には、「真夏の車中泊でも本当に冷えるのか」が気になっている人も多いと思います。

今回、私は車内での冷房テストを行っていません。そのため、「乗用車なら必ず冷える」「真夏でも一晩快適に過ごせる」とは断定できません。

ただし、開始室温36℃の6畳の部屋を、約45分で32℃まで下げられた実測から考えると、条件を整えた小さな車内で、温度維持やスポット冷房として使える可能性は十分にあります。

EcoFlow公式サイトでは、WAVE 3は1.8kWの冷房性能を持ち、所定の条件では車やテントを15分で約8℃下げられると案内されています。ただし、実際の冷え方は外気温、日差し、車種、断熱、ダクトの設置、運転モードによって変わります。

乗用車なら効果を期待できるが、炎天下では条件が厳しい

乗用車の車内は6畳の部屋より狭いため、空間の広さだけを見れば冷やしやすいと考えられます。

一方、車は窓が多く、金属のボディやガラスから日射熱が入り続けます。真夏の日なたでは、車内の狭さよりも、外から入ってくる熱の方が大きな問題になります。

そのため、WAVE 3で高温になった車内を最初から冷やそうとするより、カーエアコンで車内の熱気を下げてからエンジンを止め、WAVE 3で温度を維持する使い方が現実的です。

今回の室内実測でも、WAVE 3は家庭用エアコンのように空間全体を一気に急冷するより、時間をかけて暑さを和らげ、吹出口の近くをしっかり冷やす製品だと感じました。

車中泊でも、冷風を人が寝る場所へ直接向けることで、冷房効果を感じやすくなると考えられます。

ワゴン車・ミニバンは乗用車より慎重に考えたい

ワゴン車やミニバンは、一般的な乗用車より車内空間が広く、窓面積も大きくなりやすいため、WAVE 3だけで車内全体を均一に冷やすのは難しい可能性があります。

ただし、同じ車種でも、日なたか日陰か、断熱材やサンシェードを使用しているか、乗車人数が何人かによって条件は変わります。

ワゴン車やミニバンで使う場合は、車内全体を家庭用エアコンのように冷やすのではなく、就寝スペースを中心に冷風を届ける使い方が向いています。

車内をカーテンや間仕切りで小さく区切れる場合は、冷やす範囲を限定する方法も考えられます。

車中泊で冷やすために必要な5つの条件

  1. カーエアコンで事前に車内を冷やす
  2. サンシェードや断熱材で日射を抑える
  3. 排気ダクトを確実に車外へ出す
  4. 窓パネルの隙間を塞ぐ
  5. 冷風を就寝場所へ向ける

WAVE 3を車中泊で使うなら、本体の冷房性能だけでなく、次の準備が重要です。

1.カーエアコンで事前に車内を冷やす

日中に高温となった車内を、WAVE 3だけで一から冷やすのは負担が大きくなります。

出発前や駐車直後はカーエアコンを使って熱気を外へ出し、車内温度を下げてからWAVE 3へ切り替える方が効率的です。

2.サンシェードや断熱材で日射を抑える

フロントガラスや側面の窓から日射が入り続けると、WAVE 3が冷風を出しても車内へ熱が入り続けます。

サンシェード、断熱マット、遮光カーテンなどを使い、窓から入る熱を減らす必要があります。可能であれば、日なたではなく日陰を選ぶことも重要です。

3.排気と給気のダクトをできるだけ離す

WAVE 3は、熱い排気を車外へ出すだけでなく、給気側が排気を再び吸い込まないように設置する必要があります。

私が室内で設置したときは、下側を排気、上側を給気にしました。下側の排気口は下向きにして、熱い空気が上側の給気口へ向かいにくいようにしています。

2つのダクト先端は、可能な範囲で離した方がよいでしょう。熱い排気を給気側が吸い込むと、冷房効率が低下する可能性があります。

[ここに写真:窓パネルへ上下に取り付けた2本のダクト/画像内注記「上:給気」「下:排気」]

[ここに写真:屋外側で排気口と給気口を離し、下向きにした状態/熱い排気の再吸入を防ぐ工夫を伝える]

なお、ダクトを下向きにする場合も、急角度に曲げたり、つぶしたりしないようにします。EcoFlowの取扱説明書でも、ダクトを過度に伸ばしたり曲げたりしないよう案内されています。

また、公式説明書では排気ダクトを雨や雪の中で使用しないよう案内されています。先端を下向きにしても、雨天や降雪時に使用できるという意味ではありません。

4.窓パネルの隙間をしっかり塞ぐ

排気ダクトを窓から出しても、その周囲に大きな隙間があると、熱い外気や排気が車内へ戻ってきます。

車種に合わせた窓パネルや窓シートを用意し、ダクト周辺と窓の隙間をできるだけ塞ぐことが重要です。

私は室内の窓用パネルをDIYしましたが、採寸、穴あけ、取り付けまで約2時間かかりました。車中泊でも、WAVE 3本体を置くだけでなく、車種に合う排気方法を事前に考えておく必要があります。

5.冷風を就寝位置へ向ける

車内全体を均一に冷やそうとするより、冷風を人が寝る場所へ直接届ける方が、涼しさを感じやすくなります。

顔だけへ冷風を当て続けるのではなく、体の周辺へ風が流れるように向きを調整します。近くではかなり冷えるため、就寝時はMAX運転ではなく、中程度や省エネモードへの切り替えも検討します。

犬やペットのために使う場合の注意

WAVE 3には、ペットとの利用場面を提案するステッカーが付属していました。駐車場所の事情でエンジンを止める必要があるときに、WAVE 3を補助冷房として使う考え方自体は魅力的です。

ただし、WAVE 3を動かしているからといって、犬やペットだけを車内へ残して離れる使い方はおすすめできません。

バッテリー切れ、機器の停止、ダクト外れ、排水異常などが起これば、冷房が止まる可能性があります。

JAFの真夏の車内温度テストでは、外気温35℃の条件で、エアコン停止から15分後に熱中症指数が危険レベルへ達しています。環境省も、気温の高い日は短時間でもペットを車内へ残さないよう注意を呼びかけています。

ペットのために使用する場合は、飼い主も車内にいて、車内温度、WAVE 3の動作、バッテリー残量を常に確認する補助冷房として考えるべきです。

WAVE 3とは別に温度計を置き、残量に余裕のある電源を使うことも重要です。アプリの温度表示や通知は便利ですが、それだけに命を預ける使い方は避けます。

車中泊では「事前冷房後の温度維持」として考えたい

6畳の部屋で使った印象から考えると、WAVE 3は、真夏の炎天下で高温になった車内を一気に冷やす機械として期待するより、事前に冷やした小空間の温度を維持し、就寝場所へ冷風を届ける製品として考えるのが現実的です。

特に、夜間、日陰、断熱済みの乗用車など、外から入る熱を抑えられる条件では効果を期待できます。

一方、真夏の日中、日なた、断熱していないワゴン車などでは、WAVE 3だけで十分に冷やせない可能性があります。

今回は車内で実測していないため、車中泊での冷房性能を断定はできません。しかし、室温36℃の6畳の部屋で暑さをはっきり和らげられたことから、設置条件を整えれば、車中泊でもスポット冷房や温度維持に活用できる可能性はあると感じます。

排気ダクトDIYと窓パネルの作り方

WAVE 3を部屋で効率よく使うには、背面から出る熱い空気を排気ダクトで屋外へ逃がす必要があります。

ダクトを窓から出すだけでは、周囲の隙間から熱気が室内へ戻ってきます。そこで今回は、窓の大きさに合わせた排気ダクト用パネルを自作しました。

材料の購入から採寸、穴あけ、窓への取り付けまで、作業時間は約2時間です。

窓パネルにはツインカーボを使用

窓パネルの主材には、カインズで購入した「ツインカーボ」と呼ばれるポリカーボネート中空板を使用しました。

ツインカーボは中空構造になっており、発泡スチロールや薄いプラダンより硬く、外気と室内を仕切る窓パネルとして安心感があります。

実際に加工するとかなり硬く、切る作業は少し大変でした。それでも、外と室内を遮断する材料なので、ある程度しっかりした素材を選んでよかったと思います。

発泡スチロールなどの軽い素材は加工しやすい反面、強度や耐久性に不安があります。もう一度作る場合も、私はツインカーボのような硬さのある素材を選びます。

材料費は合計4,836円

今回のレシートでは、ツインカーボが2,980円、テープ類などを含む購入品4点の合計が4,836円でした。

購入品金額
ツインカーボ(ポリカーボネート中空板)2,980円
テープ類などの副資材3点1,856円
合計4,836円

使用した工具はカッターとはさみ

加工に使用した工具は、カッターとはさみです。

特別な電動工具を使わずに作れましたが、ツインカーボは硬いため、一度に深く切ろうとせず、同じ線へ何度かカッターを入れて少しずつ切る方が安全です。

切断中に素材がずれないよう、床や作業台へ置き、手を刃の進行方向に置かないようにします。

1.窓の大きさを測ってパネルを切る

最初に、窓パネルを取り付ける部分の幅と高さを測ります。

今回は窓枠へほぼぴったり収まるように作りました。大きすぎると窓へ入らず、小さすぎると隙間が増えるため、切る前に何度か寸法を確認した方がよいでしょう。

採寸した大きさをツインカーボへ書き写し、カッターとはさみを使って外周を切ります。

2.先に丸い段ボールの型を作る

ダクト用の丸穴をいきなりツインカーボへ切るより、先に丸い段ボールの型を作り、実際のダクトへ当てて大きさを確認した方が作業しやすくなります。

丸い型がダクト接続部へ合うことを確認してから、ツインカーボの穴を開ける位置へ置き、外周をペンでなぞります。

給気と排気ではダクト径が異なるため、2つの穴を同じ大きさにしないよう注意します。

3.線の内側ではなく、少し外側を切る

丸穴を切るときは、なぞった線の内側を切るより、線の少し外側を切る方が楽でした。

内側を切ると穴が小さくなり、ダクト接続部が入らないことがあります。穴が小さいと、硬いツインカーボを少しずつ削って広げる作業が必要になります。

最初から線のわずかに外側を切り、ダクト接続部を何度か当てながら調整するのがコツです。ただし、大きく切りすぎると隙間ができるため、少しずつ広げます。

4.ダクト接続部を穴へ取り付ける

2つの丸穴が開いたら、給気側と排気側のダクト接続部を取り付けます。

今回は上側を給気、下側を排気にしました。熱い排気が上側の給気口へ戻りにくくするため、屋外側では2本のダクト先端をできるだけ離します。

下側の排気口は下向きにして、熱い空気が上側へ流れにくいようにしました。上側の給気口も下向きにすると、水滴や異物が入りにくくなります。

ただし、ダクトを急角度に曲げたり、つぶしたりすると風量が低下します。無理のない角度で向きを調整します。

5.窓へ取り付け、わずかな隙間をビニールテープで塞ぐ

完成したパネルを窓枠へ取り付けます。

今回は窓にほぼぴったりの大きさで作れたため、大がかりな隙間対策は必要ありませんでした。わずかに残った隙間をビニールテープで塞ぐだけで、ちょうどよく固定できました。

窓パネルの周囲に隙間があると、外の熱気や排気が室内へ戻り、冷房効率が落ちます。取り付け後は、パネルの端とダクト周辺へ手を近づけ、熱気が入ってこないか確認します。

完成まで約2時間|硬いが、この素材を選んでよかった

今回のDIYで最も大変だったのは、硬いツインカーボへ2つの丸穴を開ける作業です。

丸い段ボールの型を先に作り、線の少し外側を切ることで作業しやすくなりました。それでもカッターとはさみだけで硬い素材を加工するため、ある程度の力と時間が必要です。

完成まで約2時間かかりましたが、窓枠へほぼぴったり収まり、排気ダクト周辺の隙間も少なくできました。

加工の楽さだけを考えれば、発泡スチロールなどの方が簡単です。しかし、外気や排気熱を遮り、繰り返し使う窓パネルとして考えると、ある程度硬く、しっかりした素材の方が安心できます。

少し大変でも、強度と遮断性を考えれば、今回使用したツインカーボは窓パネルに適した素材だったと思います。

WAVE 3はポータブル電源で何時間使えた?

WAVE 3は家庭用コンセントだけでなく、ポータブル電源や専用バッテリーでも運転できます。

ただし、ポータブル電源なら何でも使えるわけではありません。WAVE 3を動かせるだけの出力と、必要な時間だけ運転できる容量の両方が必要です。

今回は、家庭用AC電源、EcoFlow RIVER 3、Dabbsson DBS1400 Proを使って室内で確認しました。車内での電源テストは行っていません。

家庭用AC電源なら出力を気にせずMAX運転できる

6畳の部屋を36℃から検証したときは、家庭用コンセントからWAVE 3へ給電しました。

冷房MAX・16℃設定で約45分運転し、約2m離れた壁際の温度計は32℃まで下がっています。家庭用AC電源では、ポータブル電源のように出力上限やバッテリー残量を気にせず、WAVE 3の冷房性能を使えます。

ただし、家庭用コンセントを使えるなら、一般的なスポットクーラーや窓用エアコンも候補になります。WAVE 3の強みが出るのは、工事が難しい部屋や、電源のない場所へ持ち出す場合です。

RIVER 3はエコモードにしないとWAVE 3が止まった

EcoFlow RIVER 3は、容量230Wh・定格出力300Wの小型ポータブル電源です。

一方、WAVE 3のAC冷房時の定格入力は690Wです。そのため、RIVER 3でWAVE 3を通常の冷房運転にすると、出力が足りず、WAVE 3が停止しました。

WAVE 3をエコモードの弱い冷風設定にすると運転でき、今回の条件では約2時間使用できました。

RIVER 3は小さくて持ち運びやすいものの、WAVE 3の冷房能力を十分に引き出す電源ではありません。

「RIVER 3があればWAVE 3を問題なく使える」のではなく、「エコモードに制限すれば、短時間の弱い冷房として使えた」という結果です。

DBS1400 ProはMAX運転に耐えたが約2時間

Dabbsson DBS1400 Proは、容量1,382Wh・定格出力2,400Wのポータブル電源です。

WAVE 3の定格入力690Wに対して十分な出力があるため、RIVER 3のようにエコモードへ制限しなくても、冷房MAXで安定して運転できました。

今回の条件では、MAX運転で使える時間は約2時間でした。運転中にDabbssonアプリで確認した消費電力は472Wです。

出力には余裕がありますが、最大運転を続けると消費電力が大きく、1,382Whの容量でも一晩中使えるわけではありません。

アプリでは472Wの消費電力を確認

Dabbssonアプリでは、WAVE 3をMAX運転しているときに472Wの消費電力を確認しました。

容量1,382Wh、AC変換効率85〜90%として、472Wの消費が一定に続くと仮定すると、計算上の運転時間は約2.5〜2.6時間です。

実際に使えた時間は約2時間だったため、計算値と大きく離れてはいません。

計算値は、満充電の状態から一定の消費電力で使い続けた場合の目安です。実際には、使用開始時のバッテリー残量、運転中の消費電力の変化、ポータブル電源側の自己消費などによって短くなります。

また、472Wはアプリ画面を撮影した時点の数値であり、約2時間を通した平均消費電力ではありません。WAVE 3は室温やコンプレッサーの動作によって消費電力が変わるため、アプリに表示された1回の数値だけで正確な運転時間を計算することはできません。

今回の結果は、「MAX運転中に472Wを確認し、DBS1400 Proで実際に約2時間使えた」と整理するのが正確です。

電源の出力と容量は別々に考える

今回の実測から分かったのは、「WAVE 3を動かせる出力」と「必要な時間だけ使える容量」は別だということです。

DBS1400 Proは定格出力2,400Wなので、WAVE 3をMAX運転するための出力には十分な余裕があります。

しかし、MAX運転中には472Wの消費を確認しており、実際の使用時間は約2時間でした。問題なく起動できることと、一晩中使えることは別です。

車中泊や停電時に長時間使うなら、ポータブル電源の出力だけでなく、容量、WAVE 3の運転モード、設定温度、断熱、日射対策まで含めて考える必要があります。

電源容量定格出力WAVE 3での結果
家庭用AC電源冷房MAX・16℃で運転
EcoFlow RIVER 3230Wh300W通常運転では停止。エコモードで約2時間
Dabbsson DBS1400 Pro1,382Wh2,400WMAX運転可能。今回の条件では約2時間
WAVE 3専用バッテリー1,024Wh最大858W未購入。公式値では省エネモードで最長8時間
EcoFlow DELTA 3 Plus1,024Wh1,500W未実測。WAVE 3への接続に対応

専用バッテリーとDELTA 3 Plusは価格がほぼ同じ

WAVE 3を購入するときは、専用バッテリーセットとDELTA 3 Plusセットのどちらにするか迷うと思います。

2026年7月17日時点の公式セール価格は、次のとおりでした。

比較項目WAVE 3+専用バッテリーWAVE 3+DELTA 3 Plus
セット価格160,050円164,742円
価格差4,692円高い
バッテリー容量1,024Wh1,024Wh
バッテリー寿命4,000サイクルで80%4,000サイクル以上
バッテリー重量約9.6kg約12.5kg
定格出力最大858W1,500W
一般的なAC家電への給電不可可能
容量拡張不可最大5kWh
主な強み軽い・一体化できる汎用性・高出力・防災利用

どちらも容量は1,024Whで、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、電池寿命も約4,000サイクルです。バッテリー容量と寿命だけを見ると、大きな差はありません。

専用バッテリーのメリットは、DELTA 3 Plusより約2.9kg軽く、WAVE 3の下へ重ねて一体化できることです。設置スペースを小さくし、WAVE 3専用の電源として持ち運びたい人に向いています。

一方、専用バッテリーには一般的な家電を接続するACコンセントがありません。WAVE 3を使わない季節の用途は、USB機器などに限られます。

DELTA 3 Plusは約2.9kg重くなりますが、定格1,500WのAC出力があり、照明、冷蔵庫、調理家電など幅広い機器へ給電できます。停電対策、キャンプ、日常の節電など、WAVE 3以外にも使える点が大きな違いです。

おすすめは汎用性の高いDELTA 3 Plusセット

2つのセットの価格差は4,692円です。

この程度の差であれば、これからセットで購入する人には、汎用性の高いDELTA 3 Plusとのセットをおすすめします。

WAVE 3を使うのは主に夏ですが、DELTA 3 Plusなら一年を通して防災やアウトドア、ほかの家電への給電に利用できます。容量拡張にも対応しているため、後から運転時間を延ばしたくなった場合にも対応しやすい構成です。

一方、専用バッテリーがおすすめなのは、WAVE 3との一体感、省スペース、約2.9kgの軽さを優先する人です。

なお、専用バッテリーの「最長8時間」は、省エネモードなど所定の条件での公式値です。DELTA 3 Plusも同じ1,024Whですが、接続方法や運転モードによって損失が変わるため、同じ8時間使えるとは断定できません。

電源選びの結論

WAVE 3の電源は、使う場所と必要な運転時間で選びます。

  • 部屋でMAX運転する:家庭用AC電源
  • 小型電源で短時間だけ使う:RIVER 3のエコモード
  • MAX運転を約2時間使う:DBS1400 Pro
  • 軽さと一体感を優先する:WAVE 3専用バッテリー
  • 防災やほかの家電にも使う:DELTA 3 Plus

今回の実測では、RIVER 3はエコモードに制限され、DBS1400 ProでもMAX運転は約2時間でした。

車中泊や停電時に長時間使うなら、ポータブル電源の容量だけでなく、WAVE 3の運転モード、事前冷房、断熱、日射対策まで含めて考える必要があります。

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WAVE 3と他のスポットクーラーを比較

WAVE 3以外にも、工事不要で使えるスポットクーラーやポータブルエアコンはあります。

そこで、家庭用の代表例としてアイリスオーヤマ「IPP-2225U」、車中泊向けの小型モデルとしてEENOUR「PA600」を比較しました。

結論からいうと、部屋でコンセントにつないで使うだけなら、WAVE 3より冷房能力が高い家庭用スポットクーラーもあります。

WAVE 3の強みは、単純な冷房能力の高さではありません。家庭用AC電源、専用バッテリー、ポータブル電源を使い分け、部屋、車中泊、停電時などへ持ち出せることです。

冷房力・電源・重さを比較

比較項目EcoFlow WAVE 3アイリスオーヤマ IPP-2225UEENOUR PA600
タイプポータブルエアコン家庭用ポータブルクーラー小型スポットエアコン
冷房・冷風能力1.8kW2.0/2.2kW(50/60Hz)1.758kW
公式記載の消費電力AC 690W/DC 640W650/720W(50/60Hz)定格250W
電源AC、専用バッテリー、対応ポータブル電源AC100VAC100V、DC48V
本体重量約15.6kg約22kg約13.8kg
暖房あり・2.0kWなしなし
排熱吸気・排気ダクトの設置が必要排気ダクトと窓パネルを使用閉鎖空間では排気ダクトが必要
向く用途部屋、車中泊、停電対策など複数用途コンセントがある部屋車中泊やキャンプでの局所冷房

※各社で能力の測定条件や表記方法が異なるため、数字だけで実際の冷え方を断定することはできません。

部屋だけで使うなら家庭用スポットクーラーも候補

アイリスオーヤマのIPP-2225Uは、冷風能力が50Hzで2.0kW、60Hzで2.2kWです。WAVE 3の1.8kWより、カタログ上の冷風能力は高くなっています。

消費電力は650Wまたは720Wで、WAVE 3のAC冷房時690Wと大きくは変わりません。ただし、IPP-2225UはAC100Vで使う家庭用製品です。

本体は約22kgあり、WAVE 3より約6.4kg重くなります。キャスターで室内を移動することはできますが、車へ積み降ろして何度も持ち運ぶ用途には向きにくいでしょう。

そのため、コンセントのある部屋だけで使い、持ち運ぶ予定がないなら、家庭用スポットクーラーは有力な選択肢です。WAVE 3より価格を抑えられることもあります。

一方、家庭用スポットクーラーでも排気ダクトを窓の外へ出し、窓パネルの隙間を塞ぐ作業は必要です。「工事不要」と「排熱処理が不要」は同じ意味ではありません。

小型のPA600は軽くて省電力だが冷房専用

EENOUR PA600は、車中泊やキャンプで使いやすい小型スポットエアコンです。

本体重量は約13.8kgで、WAVE 3より約1.8kg軽くなっています。AC100VだけでなくDC48Vにも対応し、公式FAQでは定格消費電力250Wと案内されています。

ポータブル電源で長時間使うことを優先するなら、消費電力の小さいPA600は魅力があります。

ただし、冷房専用のためWAVE 3のような暖房機能はありません。また、閉め切った部屋や車内で使うときは、PA600も熱い排気を外へ出す必要があります。

小型だから置くだけで車内全体が冷えるわけではなく、日射対策、断熱、排気ダクトの設置が重要なのはWAVE 3と同じです。

WAVE 3の強みは冷房力より電源と用途の広さ

3機種を比べると、WAVE 3が冷房能力、軽さ、消費電力のすべてで一番というわけではありません。

  • 冷房能力を優先する:家庭用スポットクーラー
  • 軽さと省電力を優先する:EENOUR PA600
  • 電源と使用場所の自由度を優先する:EcoFlow WAVE 3

WAVE 3はAC電源で部屋に使えるだけでなく、専用バッテリーや対応するポータブル電源でも運転できます。さらに、冷房と暖房の両方を備え、アプリから温度や運転モードを操作できます。

私の場合は、家庭用エアコンを取り付けられない仕事部屋で使いながら、必要になれば別の場所へ移動できることに価値を感じました。

部屋だけで使うなら、価格の安い家庭用スポットクーラーでも十分かもしれません。しかし、車中泊、停電時、エアコンを設置できない小部屋など、1台を複数の用途で使う人ほどWAVE 3を選ぶメリットがあります。

WAVE 3を購入する前に知っておきたい注意点

WAVE 3は工事不要で使えますが、本体を置いて電源を入れるだけで部屋全体が冷える製品ではありません。

実際に使ってみると、本体の置き場所だけでなく、吸気・排気ダクト、窓パネル、排水、電源まで含めた設置スペースが必要でした。

購入前に、どこへ置き、どの窓から排熱し、排水をどこへ流すかまで決めておくことをおすすめします。

本体と吸排気ダクトは想像以上に場所を取る

WAVE 3本体の大きさは、幅519×奥行297×高さ336mm、重さは約15.6kgです。

数字だけを見ると置きやすそうですが、実際には本体の前後へ空間が必要です。前方には冷風を出すスペース、後方には吸気・排気ダクトを取り付けて窓まで伸ばすスペースを確保します。

ダクトは無理に折り曲げたり、つぶしたりできません。本体から窓までの距離やダクトの曲がり方まで考えると、必要な奥行きは本体サイズよりかなり大きくなります。

さらに、ポータブル電源を使う場合は電源本体と接続ケーブル、排水用の容器も置かなければなりません。

【ここに写真:手とダクトを一緒に写した写真/吸排気ダクトの太さを伝える】

私が使った6畳の仕事部屋では、窓の近くへWAVE 3を置きました。部屋の中央へ置くとダクトが長くなり、仕事の邪魔にもなるためです。

設置予定の場所では、本体寸法だけでなく「本体から窓までダクトを通せるか」「冷風を使う場所へ向けられるか」も確認した方がよいでしょう。

吸気口と排気口はできるだけ離す

今回の窓パネルでは、下側を排気、上側を給気として取り付けました。

排気口からは熱い空気が出ます。屋外側の吸気口と排気口が近すぎると、排出した熱い空気を再び吸い込み、冷房効率が落ちる可能性があります。

そのため、2つのダクト先端はできるだけ離し、下側の排気口は熱気が上側の吸気口へ向かいにくいよう下向きにしました。

上側の吸気口も、異物や水滴が入りにくいよう下向きにしています。ただし、ダクトを下向きにしたからといって、雨や雪の中で使用できるわけではありません。

虫の侵入が心配な場合も、ストッキングのような目の細かい素材で開口部を覆うと、空気の流れを妨げる可能性があります。取り付けるなら風路を塞ぎにくいネットを使い、風量低下や異常音がないか確認する必要があります。

吸気口や排気口を荷物で塞がず、ダクトを極端に曲げないことも大切です。

排水容器は本体より低い位置へ置く

冷房運転中は、室内の湿気が水となって排出されます。

私は本体を少し高い位置へ置き、排水ホースの先を低い位置の2Lペットボトルへ入れました。高低差をつけることで水が流れやすくなり、たまった水も簡単に捨てられます。

今回の使用条件では、2Lペットボトルで1日分の排水を受けられました。ただし、排水量は気温、湿度、設定温度、運転時間によって変わります。

湿度の高い日は水が早くたまる可能性があるため、使い始めはこまめに量を確認した方が安心です。ホースが抜けたり、容器からあふれたりすると、部屋や車内を濡らしてしまいます。

水平に設置し、移動前には水を抜く

WAVE 3は安定した水平な場所へ設置します。傾いた台や柔らかい座席の上ではなく、本体をしっかり支えられる場所が必要です。

移動させる前には、内部の水を完全に排出します。本体を横向きや逆さまにして運ぶことも避けなければなりません。

本体には前後に取っ手があるため、重さの割には持ち上げやすく感じました。しかし、約15.6kgあるため、女性や力に自信のない人が一人で持ち運ぶのは厳しい場合があります。

車へ頻繁に積み降ろす予定なら、購入前に本体の重さと持ち上げる高さも確認しておきましょう。

MAX運転の音は就寝前に確認したい

WAVE 3の公式な動作音は44〜58dBです。

実際にすぐ近くでMAX運転すると、音はかなり大きく感じました。静かな環境で集中する仕事には邪魔になることがあります。

寝室でMAX運転を続けたまま眠るのも、私には厳しいと感じました。一方、中程度の運転であれば許容できる音でした。

音の感じ方には個人差がありますが、就寝時に使う予定なら、寝る直前までMAXで冷やし、その後は出力を下げる使い方が現実的です。

冷房能力だけでなく、設置する場所と人の距離も考えておくと、購入後の「思ったよりうるさい」を減らせます。

WAVE 3がおすすめな人・おすすめしない人

WAVE 3は、家庭用エアコンの代わりを探しているすべての人におすすめできる製品ではありません。

一方で、エアコン工事が難しい場所や、電源のない場所でも冷風を使いたい人には、一般的なスポットクーラーにはない便利さがあります。

WAVE 3がおすすめな人

WAVE 3が向いているのは、次のような人です。

  • 家庭用エアコンを取り付けられない小部屋で使いたい人
  • 部屋全体より、自分がいる場所をしっかり冷やしたい人
  • 車中泊やキャンプでも使える冷房を探している人
  • ポータブル電源をすでに持っている人
  • 停電時にも使える冷房を用意したい人
  • 排気ダクトや窓パネルを正しく設置できる人
  • 冷房だけでなく暖房にも使いたい人

私の場合は、アパートにエアコン配管用の穴があるものの、その前へ仕事用の棚を設置しているため、家庭用エアコンを取り付けられませんでした。

WAVE 3なら大がかりな工事をせず、窓から吸排気ダクトを出すことで、猛暑日でも仕事部屋を使わない場合より明らかに快適にできました。

今回の6畳の部屋では、約45分で壁際の温度が36℃から32℃まで下がっています。部屋全体は穏やかな涼しさでしたが、吹出口の近くではかなり涼しく感じました。

家庭用エアコンを設置しにくい部屋で、スポット的に使う冷房を探している人には、特に相性がよいと思います。

WAVE 3をおすすめしない人

反対に、次のような人にはおすすめしにくい製品です。

  • 家庭用エアコンと同じように、部屋全体をすぐ均一に冷やしたい人
  • 真夏の広い部屋や大きな車内を一気に冷やしたい人
  • 排気ダクト、窓パネル、排水の準備をしたくない人
  • MAX運転時の音が気になる人
  • 約15.6kgの本体を頻繁に一人で持ち運ぶ人
  • ポータブル電源を使って一晩中MAX運転したい人
  • ペットだけを車内へ残すための冷房を探している人

WAVE 3は「ポータブル」という名前ですが、気軽に片手で運べる家電ではありません。本体に加えて、ダクト、窓パネル、排水容器、場合によってはポータブル電源も必要です。

また、電源のない場所で一晩中使うには、大容量のバッテリーと消費電力を抑える工夫が必要です。DBS1400 Proを使った今回の室内検証では、MAX運転で使えた時間は約2時間でした。

10万円前後なら、設置の自由度に価値を感じるかで判断

WAVE 3の通常価格は約15万円です。この価格では高いと感じますが、10万円前後のセール価格であれば、設置場所と電源を選びにくいポータブルエアコンとして妥当だと感じました。

ただし、コンセントのある一つの部屋だけで使うなら、価格の安い家庭用スポットクーラーも候補になります。

WAVE 3を選ぶ価値が出るのは、部屋、車中泊、停電時など複数の用途で使いたい場合です。

重視すること選び方
部屋全体の強い冷房家庭用エアコンを優先
コンセントがある部屋だけで使う家庭用スポットクーラーも比較
工事できない小部屋で使うWAVE 3が候補
車中泊や停電時にも使うWAVE 3とポータブル電源が候補
軽さと省電力を最優先するより小型のポータブルクーラーも比較

家庭用エアコンの代用品としてではなく、「工事できない場所や電源のない場所へ持ち出せる局所冷房」と考えられる人に、WAVE 3はおすすめです。

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まとめ|WAVE 3は排熱を整えれば部屋や車中泊の局所冷房に使える

自費購入したEcoFlow WAVE 3を、開始室温36℃の6畳の部屋で冷房MAX・16℃に設定して運転しました。

今回の条件では、約45分で吹出口から約2m離れた壁際の温度が36℃から32℃まで下がりました。室内の活動エリアでは場所によって最大約5℃下がり、体感としても使わない場合より明らかに涼しくなっています。

ただし、家庭用エアコンのように部屋全体が一気に冷える感覚ではありません。

部屋全体は寒がりの人でも過ごしやすそうな穏やかな涼しさで、吹出口の近くはかなり涼しく感じました。WAVE 3は、部屋全体を急冷するより、人がいる場所を中心に冷やす使い方に向いています。

今回の記事で分かったことをまとめます。

  • 6畳の部屋では約45分で壁際の室温が36℃から32℃へ下がった
  • 部屋全体は穏やかな涼しさで、吹出口の近くはかなり涼しい
  • 冷房効果を得るには、熱い排気を確実に屋外へ出す必要がある
  • ツインカーボを使った窓パネルDIYには約2時間かかった
  • 材料費は副資材を含めて合計4,836円だった
  • RIVER 3では通常運転できず、エコモードで約2時間使えた
  • DBS1400 ProではMAX運転中に472Wを確認し、約2時間使えた
  • 専用バッテリーとの価格差が小さいなら、汎用性の高いDELTA 3 Plusセットがおすすめ
  • MAX運転は近くではかなりうるさく、就寝時は出力を下げたい
  • 本体は約15.6kgあり、持ち運びは楽ではない

車内での冷房テストは行っていません。そのため、「真夏の車中泊でも必ず十分に冷える」とは断定できません。

ただし、6畳の部屋で実際に温度が下がったことから、乗用車のような小空間でも、カーエアコンによる事前冷房、窓の遮熱、隙間の密閉、適切な排熱ができれば、温度維持や局所冷房として効果を期待できます。

ワゴン車やミニバンでは空間と窓面積が大きいため、乗用車より厳しい条件になると考えておいた方がよいでしょう。

WAVE 3が特に向いているのは、次のような人です。

  • 家庭用エアコンを取り付けられない小部屋で使いたい人
  • 車中泊やキャンプにも持ち出したい人
  • 停電時にも使える冷房を準備したい人
  • ポータブル電源をすでに持っている人
  • 窓パネルや排気ダクトをきちんと設置できる人

一方、家庭用エアコンと同じ冷え方を求める人や、ダクト、排水、電源の準備をしたくない人には向きません。

通常価格の約15万円では高く感じますが、10万円前後のセールであれば、設置工事が難しい部屋と屋外の両方で使えることを考えると妥当だと感じました。

【ここに写真:WAVE 3本体、完成した窓パネル、吸排気ダクトを含む設置全景/記事の最後に完成形を再掲する】

WAVE 3は、置くだけでどこでも部屋全体を冷やせる製品ではありません。しかし、排気ダクト、窓の密閉、排水、電源を正しく準備すれば、エアコンを設置できない部屋や車中泊で使える、自由度の高い局所冷房になります。

購入するときは本体価格だけでなく、専用バッテリーまたはポータブル電源、窓パネル、ダクト設置に必要な材料まで含めて検討してください。

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